
きのこ展を終えて
笠原 弘邦
仙台きのこ同好会のビッグイベント『きのこ展』が9月25日〜26日(土・日)の2日間、
総来場者数3409人という大好評をもって無事終了しました。これは、ひとえに会員200
名の総力が爆発した結果であると、共に喜びたいと思います。
渡辺会長もきのこ展前日の準備の最終打ち合わせ時に言われておりましたが、このような生の
採り立てきのこを200種以上、2日間にわたって展示するきのこ展は全国でも無いだろうと
思います。
どうしてこのような催しが可能なのか考えてみますと、一つには、ここ宮城県は東北地方と
いう山菜・きのこが豊富に産する地の利が地域に住む人々にきのこへの関心を高めているとい
うこと。二つは、仙台市には安田篤博士を初めとする日本の菌学を創設・発展させた学問的基
盤があり、それに触発された学者が多数おられたこと。当同好会を設立された本多修朗東北大
教授はじめ、松本彦七郎博士等は御専門外でありながら、きのこの造詣が深く、又当現役会員
にも斎藤紀、太田富久両先生外、多くのきのこの専門家がおられることは会員皆の知るところ
であります。三つは、これが最大の要因なのですが、平均年令55歳は超えていると推定され
る当会員の熱烈なきのこに対する思い入れであります。まったくのボランティア活動であるに
も拘らず、展示会前日のきのこ採集、鑑定・展示、会場設営等に会員延べ92名の参加、そし
て展示会当日の2日間及び2日目の早期採集に述べ129名も参加、協力されたことは誠に驚
くべきことと思います。世にきのこ同好会多しと言えども、当会のような会は無いでしょう。
その下地には、当会の暖かく、他を思いやる穏やかな雰囲気があります。会員200名強の仲
間は、思想・信条は皆異なるはずなのですが、それを超越し、あるいは無視し、互いに尊敬の
念をもって接していることが、会での言動にはっきり現れているのはうれしい限りであります。
これは、設立37年の歴史がなさしめていることなのかもしれません。付け加えるならば、役
員の方々初め、0Bの先輩の方々の献身的なご助力があります。これ無くしては運営がなされな
いことも又、会員皆の知るところであります。
さて、今回のきのこ展を振り返り、今後のあり方も含め反省してみます。
良かった点は、第一に来場者の皆さんのきのこ展を見ている感動と歓喜の顔であります。こ
れは例年のことでアンケートにも数多く書かれておりましたが、来場の皆さんが一様に「すご
い!」の声を発することです。そして又皆さんが、会員の親切な案内と説明に満足して帰られ
たことです。第二には、雨天にも拘らず来場者が今年も3,000人もあったということです。
これは事前の広報活動によったことは言を待ちません。その広報活動には、マスコミ関係に広
い顔を持つ石堂副会長の御尽力によることは勿論なのですが、各報道機関の御協力に感謝せず
にはおられません。今回においては、TV放映4回においてその番組の終わりにきのこ展をPRし
ましたし、きのこ展前日の24日河北新報夕刊に、 2ページにわたってきのこのカラー
写真入り記事が掲載されたのは、大ヒットだと思います。その記事にも、最後にきのこ展のP
Rが記されており、これはTV放映以上の宣伝効果があったと思います。(TVは時間帯によ
り見る人が限られるので)これは毎年実施されて欲しいことです。それと、アマチュアカメラ
マンでもある高橋研修部長によって、毎年立派なカラー仕上げで製作される宣伝ポスターがあ
ります。これは素晴らしいというほかありません。それと併せて、石山編集部長を核にした編
集部一同によって製作される会誌の存在も忘れてならないことであります。これらは報道機関
に対する効果が絶大なものがあります。第三は、完全に円滑な三日間の運営ができたことです。
これは、7/4、8/1、9/5の3回の準備会から、全般を統括された英総務部長のご努力と
全会員の協力の賜物とご同慶の至りです。
自然回帰志向が強くなってきている近年、今回新たな入会申込者を35人も迎え、当同好会
も益々大所帯となってきました。この新しいエネルギーをばねに、会の更なる発展と充実を願
い、きのこ展を終えての感想としたいと思います。なお、展示会当日、多くの会員の方からお
茶受けの差し入れを頂きました。又桂島顧問からは、打ち上げ会へのご祝儀を頂戴したことを
記して御礼の謝辞と致します。(平成16年9月30日記)